2013/05/23

2013/05/23 榎本

Potent social learning and conformity shape a wild primate's foraging decisions.
van de Waal E, Borgeaud C, Whiten A.
Science. 2013 Apr 26;340(6131):483-5.

前回の発表に引きつづき、野生ベルベットモンキー集団の社会的学習についての話題です。今回は体制順応性(Conformity / Norm)。青色またはピンク色のトウモロコシに対する選好性を集団ごとに作りだし、新生児と、別の選好性を持つ集団から移ってきた雄ザルが、どちらの色をさいしょに選ぶのかを調べました。結果、新生児は100%母親と同じ選好を示し、移住してきた雄ザルも、(自分より上位の個体の行動を観察していれば)新しい集団の流儀にならうことが確かめられました。郷に入りてはなんとやら、というやつですね。すごい。

とはいえ、数ヶ月間の選好性の変化や、個体の順位変動にともなう行動変化、遺伝子解析(現在進行中らしいです)なんかの、もうちょい詳細なデータがほしいところではあります。

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