2014/03/20

2014/03/20 池上

Dynamic sensory cues shape song structure in Drosophila
Coen P, Clemens J, Weinstein AJ, Pacheco DA, Deng Y, Murthy M.
Nature. 2014 Mar 13;507(7491):233-7. doi: 10.1038/nature13131. Epub 2014 Mar 5.

前回のセミナーに引き続いて行為のばらつきに関する内容で、今回はショウジョウバエの求愛歌に関する論文を紹介します。

神経ノイズに起因すると考えられていた求愛歌の複雑かつ可変な構造の大部分が実は感覚経験によって形成され、感覚入力から運動出力への単純変換によって説明できることを示した論文です。

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2014/03/20 榎本

Dopamine dependency for acquisition and performance of Pavlovian conditioned response.
Darvas M, Wunsch AM, Gibbs JT, Palmiter RD.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2014 Feb 18;111(7):2764-9.

そのうちちゃんと書こうとおもって、はや二ヶ月が過ぎました。DDマウスのドパミンを線条体の部位特異的にレスキューする話だったと思います。たぶん。

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2014/03/14

2014/03/14 杉本

From human to humanoid locomotion - an inverse optimal control approach
Katja Mombaur, Anh Truong, and Jean-Paul Laumond
Autonomous Robots(2010), Volume 28, Issue 3, pp 369-383.

制御の要素を取り入れた逆強化学習のお話です。逆強化学習は運動意図の推定と大きく関係している手法ですので、ヒトや動物の行動解析に役立つかもしれない、と言う期待を込めつつご紹介させていただきます。

従来の逆強化学習はモデルフリーなため解の不良設定性が大きく、パラメータの推定が困難、もしくは精度が悪い欠点がありました。今回紹介する論文はダイナミクスのモデルを導入することで安定して逆強化学習を行える、と言う内容になります。

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2014/03/14 鮫島

Changing value through cued approach: an automatic mechanism of behavior change
Tom Schonberg, Akram Bakkour, Ashleigh M Hover, Jeanette A Mumford, Lakshya Nagar, Jacob Perez & Russell A Poldrack
Nat Neurosci. 2014 Mar 9. doi: 10.1038/nn.3673.

単純なcue-approachingで value updateがおきちゃいます。という非常にシンプルな話の論文を紹介します。価値の更新はreinforcerやfeedbackによって起きるというのがこれまでの心理・強化学習・経済学での理論で使われていますが、実は他のシンプルな要因によっても価値のupdateが起きてしまうということを新しく示した論文です。過去の経験から対象の価値がどのような変化するのかを考えるのに重要そうな論文ですので紹介させていただきます。

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2014/03/07

2014/03/07 木村

今では一般的になりつつある光遺伝学などの神経回路操作をシステム神経科学と計算理論に組み合わせる研究の可能性について紹介します。

参考論文として
Corticostriatal neurons in auditory cortex drive decisions duringauditory discrimination
Petr Znamenskiy & Anthony M. Zador
Nature 497, 482-485 doi:10.1038/nature12077(2013)

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