2013/04/19

2013/04/19 榎本

Social cognition in the we-mode.
Gallotti M, Frith CD.
Trends Cogn Sci. 2013 Apr;17(4):160-5.

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Vervet Monkeys Solve a Multiplayer "Forbidden Circle Game" by Queuing to Learn Restraint.
Fruteau C, van Damme E, Noe R.
Curr Biol. 2013 Mar 26. pii: S0960-9822(13)00210-8.

サバンナモンキー(ベルベットモンキー・ミドリザル)集団の“立入り禁止サークル”ゲーム。順位の低い個体に報酬を全員に供給する特権を与え、上位個体の行動変化をみることにより、展開型ゲームのひとつとして、囚人のジレンマ的でないナッシュ均衡をモデル化しています。

とはいえ、平和裡に社会的調和(っぽいもの)が達成されるためには観察学習や模倣、個体間の交流は必要ないって結論で、じっさい各個体だけの強化学習でぜんぶ説明できてしまう。せっかくゲーム理論を持ちだしていろいろやっているのだから、メタパラメータと相関するような行動だったり、人為的操作の影響なんかをもう少し突っ込んで解析してほしいところです。特に、ヒエラルキーの変動がなかったのかは気になるところ。いぜんの論文をみると、グルーミング行動は変化するみたいだけど……。

Current Biology - Social Coordination: Patience Is a Virtue for Vervet Monkeys
解説記事

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