2012/12/04

2012/12/04 榎本


The mysterious motivational functions of mesolimbic dopamine.
Salamone JD, Correa M.
Neuron. 2012 Nov 8;76(3):470-85.

側坐核ドパミン系機能についての、心理学者ぽいまとめです。ゴールまでの心理的距離(物理的距離、待ち時間、確率、労働)をのりこえるための、辺縁系から運動系への橋渡し、というかんじ…?



Pain relief produces negative reinforcement through activation of mesolimbic reward-valuation circuitry.
Navratilova E, Xie JY, Okun A, Qu C, Eyde N, Ci S, Ossipov MH, King T, Fields HL, Porreca F.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2012 Nov 26. [Epub ahead of print]

痛みの緩和が報酬になる……ラットの脚を傷つけて、リドカイン注射で沈痛してやると、VTA→NAc medial shellへ投射しているドパミン依存的に条件付け場所嗜好性がみられ、VTAでのcFOS発現、マイクロダイアリシスで側坐核におけるドパミン放出まで確認してます。嫌悪刺激にたいして興奮応答するようなやつとはちがって、古典的な報酬系の回路っぽい。入力は傍小脳脚核や帯状皮質(直接または扁桃体を介して)、外側手綱核から間接的に?



おまけ

脳の中のグリア細胞の働きで、運動学習が加速することを発見 ―神経細胞とは異なるグリア細胞の活動を光で自在に操る技術を確立―

意識のことまで話しを拡げているのがおもしろいです。


No comments: